取引タイプとは

見慣れない単語ですが、このお話をします。貴社の運用において例えば、購買入庫伝票や売上計上伝票と決算修正伝票はごっちゃにしていないはずで、何かしらの区分が存在するはずです。例えば伝票の色であったり、何かしらのコードかもしれません。

取引タイプとは伝票の発生元を判別するための伝票区分と読替えることができます。

購買入庫時の債務伝票・棚卸資産増加伝票。

販売出荷時の売上原価伝票。売上高計上伝票・債権伝票。

製造完了時の製造原価においては、材料費部分、労務費部分、経費部分、原価差異、その他。

経理部においては、他部門から毎月届く経理仕訳取込、月例経費振込手入力、支払伝票、その他。

枚挙にいとまはありませんが、それらを「取引タイプ」という伝票区分で3ケタ英数コードにて分類することができます。先に説明した会計統合においても、細かく割付・判別できます。そして、この「取引タイプ」は業務業態そのものであり、日常運用において毎月のように増えるものではないため、細かすぎて破たんする心配も少ないです。

会計統合なり債権債務仕訳において、(求める水準の精度の)マスタ完成し本番運用したとしても、意図しない勘定科目残高が発生することがあります。膨大な元帳データを片っ端から当たる前に、この「取引タイプ」のルール付けがしっかりしていれば、比較的短時間に「このマスタがおかしい、マスタ修正しよう」「この取引が変だ、見直すべきか」といったトレース・分析・判断が可能です。

現在の業務運用において、「誤差の拾い出しが大変」「もっと細かくトレースできれば」云々といった不都合があれば、「伝票分類がどこまで細かければよいか」を認識、整理しておくだけで、ERP導入負荷は格段に軽くなります。

(推敲していませんので、徐々に更新します)

 

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