ここでは棚卸在庫品の在庫評価に標準原価の固定振替単価を採用した場合のお話をします。
BaanERP及びInforLNでは以下の原価差異を抽出できます。
購買単価差異
製造材料単価差異
製造材料数量差異
製造労務費単価差異
製造労務費時間差異
製造機械単価差異
製造機械時間差異
製造計算オフィス差異
棚卸数量差異(詳細原因へ振替要)
在庫調整数量差異(詳細原因へ振替要)
お客様に抵抗のある言葉として「責任会計」というものがあります。そのままでは「悪者捜し」のイメージがあるようですが、決してそのようなことはなく、良い部分もこれで見えて来ますし、売上総利益の向上の為には細かい分析が必要です。
上記では大体の発生原因がお分かりになると思いますが、「計算オフィス差異」だけが謎です。
主な原因として、実際の生産指示数量が標準生産指示数量を下回ると、アイドリング時間・材料部分のコストが標準単価に乗り切らずマイナス原価差異として計算オフィス差異が発生します。(他にも原因はあります)
これらの原価差異勘定・仕訳は会計統合を経て会計側が認識できます。それらは会計統合マスタ上で細かい分類設定が可能ですが、将来的なメンテナンス運用を考慮した粗さが必要です。
また、多少手間にはなりますが、会計機能側ではなく製造機能側にて詳細な原価差異を確認することができます。
(推敲していませんので、徐々に更新します)