原価構成要素とは

製造原価明細の大項目として「物・労・経」と略されますが、それらを任意に細分化し、コードを付与したものを「原価構成要素」と呼びます。

製造モジュールの中で重要なマスタであることは言うまでもなく、別途解説した会計統合においても、製造原価を勘定科目変換する上で重要なキーになります。別の製造系ERP製品でも同じ考え方があります。ここでは会計側要件でそのお話をします。

まず「物」にあたる原材料および消耗品、貯蔵品、外注購買品、その他といったものですが、通常は会計側要件より製造側要件の方が細かく管理する場合が多いため、会計統合の要件としては比較的安心できる部分です。

次に「労」にあたる労務費部分ですが、会計側で発生した直接人件費・関連コストを全て表現しようとすると、恐ろしく煩雑になり、管理しきれなくなるため、適度な粗さが必要です。

最後に「経」にあたる「直接経費」「間接経費」です。

「直接経費」は機械減価償却費、工場光熱費、工場地代家賃、その他ですが、製造部門側でも重要な関心事であり、詳細な区分が要求されます。時間単価を算出・改訂する上でも貴重な参考データになります。会計統合の要件としては必要な粒度が確保しやすい部分です。

「間接経費」は間接部門人件費、間接部門経費等、製造部門が管理しきれないあらゆる要素が関連するため、その粒度は会計要件とならざるを得ません。製造現場においては機械時間単価として稼働時間で製造原価に付加させたり、倉庫付加費用といった方法で在庫評価額に付加させることもできます。

もちろん、これら時間単価、倉庫付加費用等をいくらにすべきかを算出するのは多大な労力を伴いますが、望む精度を確保できれば、そこから得られる恩恵も多大なものです。

これらの原価構成要素をキーに発生した標準単価、実際原価は「原材料⇒中間品⇒製品」へと積み上がり、製造原価明細上で詳細な分析が可能になります。

そして、この原価構成要素の粒度も正解はなく、その他原価関連マスタ検討作業も決して軽くはありません。(望む精度の)マスタ完成後にも原価管理に悩み、終わりはありませんが、その悩みは「格段に高次元の原価管理」であることは間違いありません。

(推敲していませんので、徐々に更新します)

 

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